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村上小説と私の、微妙なバランス関係

再び村上春樹。

アメリカに行く前に空港で買った短編集、「レキシントンの幽霊」を少しずつ読み始めた。

これは・・・決して気分転換に読むような本ではない。少なくとも私にとっては。

夜時差ボケで眠れないな~と思って「短編を一つ読んで寝よう」としたら、・・・とんでもない。短編なのにどんだけ深いんじゃい。氷男・・・

しかも自分の深層心理にどかん!とくるから、気分転換どころか、転換しすぎて、どーんと落ちる。やっぱりその効果は昔から変わらないな~、恐るべし村上春樹。耐性がかなり出来てきたんだけど、でもやっぱりちょい落ちそうになる。危ない、危ない。寝れなくなるから翌日仕事にならないじゃないか。

どぶーんと落ちたい瞬間、時、日もあるけれど、どぶーんと落ちてはいけない日もある。そういう月もあるし、そういう年もある。たぶん自分がよく知っているものなのだろうけど、その微妙な心のバランスを制御していきていくことが必要。私にとって村上小説は、深くもぐっていけそうな、無意識で守られているようなところもあり、逆にとても恐ろしく、中から剥ぎ取られる感覚のところもある。だからこそ、私はあえて全ての村上小説を読もうとしていないところがある。

・・・それでも、好き。でも、ダメなところがある。その微妙なバランスを崩さないように、興味をもっていたい。そうでないと、目を向けるべきところに目を向けることができなくなる。目を向けていたいところに、目が向かなくなることがありうる。

『レキシントンの幽霊』は、今レキシントン近くにいるから余計に響いたのかもしれないな。

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