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言葉のかけら

もともとロジカルに思考することが苦手な私は、直感が働くことが多い。もやっとした思いつきのようにも見えるけど、でもどこかで何か自分にとって意味のあることにつながってくる気がして。常に直観精読ができればいいんだけど、どうも、頭を使って生きてこなかった人間だから、そう簡単に点と点が線につながらない。

それでも、以前は一人暮らしだったので、何かを思いついたときに、「1人」で深く思考を掘り下げていくことができたのだけど、最近は2人暮らしなのでそうもいかない。

敬愛するsachiolinさんのブログにあった、「カケラ」メモ。

これはいい!と思って私もブログにときどき掲載しようと思い始めた。自分の思考が収縮してしまわないように、オープンなものにすることで、外から何かの刺激を得られるかもしれない。ここねくりまわそうとしていたものを、まずかけらの状態で出しておく。それでいい!

私の中に常に問題意識としてある、 日本と欧米との関係性の共通項と相違点。

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○連続性を求める

×スタートとエンドを求める

○円

×線

○スタンダードが匠のレベル

×スタンダードはそこで求められる最低限のレベル

○感覚世界 (Sensing)

×抽象世界 (iNtuitive)

○事実

×意味づけ

○「こころとからだ」

×「こころ」と「からだ」

○ハード

×ソフト

日本の今の国民性を作り上げているもの:

・四季折々の風土。循環する風土。2つよりも多い変化をもたらす風土。

つまり、生と死が、現象として目の前で抽象的に繰り広げられる世界にいる。

・ハイコンテクストな環境。読み取る環境。ファクトからイメージを帰納する環境。

・「ソフトで勝負!」ではなく、「ソフトはいいけれども、ハードという目にみえる形にするので勝負したい」。

ハード=外側に現れているもの が、中味のクオリティーの高さを表すもの 

外側のクオリティーは、中味のクオリティーがいいかどうかで勝負が決まっている。精巧であればあるほどGREAT

・前提は、ずーーーーっと一緒、連続性のある関係が根本にある。

そのうえに積み重ねられてきた制度、文化、慣習。長期雇用、匠を意識した育成、あいさつ、組織。

・「システムかっちり、汎用性あり、一度固定したら変化しない」、ではなく、「日本のシステムはいろいろ、ばらばらの中の秩序、アナログの変化」

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話は変わって。

今日Shinさんの過去のブログ記事が、私を呼んでいた気がした。Shinさんが今中国から一時帰国しているからかな。

去年のものを読ませてもらっていて、あるエントリーに改めて、感激してしまった。Shinさんが友人のISさんから紹介してもらったという詩にぶつかった。

「わたし(たち)にとって大切なもの」長田 弘

何でもないもの。
朝、窓を開けるときの、一瞬の感情。
熱いコーヒーを啜るとき、
不意に胸の中にひろがってくるもの。
大好きな古い木の椅子。

なにげないもの。
水光る川。
欅の並木の長い坂。
少女たちのおしゃべり。
路地の真ん中に座っている猫。

ささやかなもの。


ペチュニア。ペゴニア。クレマチス。
土をつくる。水をやる。季節がめぐる。
それだけのことだけれども、
そこにあるのは、うつくしい時間だ。

なくしたくないもの。
草の匂い。樹の影。遠くの友人。
八百屋の店先の、柑橘類のつややかさ。
冬は、いみじく寒き。
夏は、世に知らず暑き。

ひと知れぬもの。
自然とは異なったしかたで
人間は、存在するのではないのだ。
どんなだろうと、人生を受け入れる。
そのひと知れぬ掟が、人生のすべてだ。

いまはないもの。
逝ったジャズメンが遺したジャズ。
みんな若くて、あまりに純粋だった。
みんな次々に逝った。あまりに多くのことを
ぜんぶ、一度に語ろうとして。

さりげないもの。
さりげない孤独。さりげない持続。
くつろぐこと。くつろぎをたもつこと。
そして自分自身と言葉を交わすこと。
一人の人間のなかには、すべての人間がいる。

ありふれたもの。
波の引いてゆく磯。
遠く近く、鳥たちの声。
何一つ、隠されていない。
海からの光が、祝福のようだ。

なくてはならないもの。
何でもないもの。なにげないもの。
ささやかなもの。なくしたくないもの。
ひと知れぬもの。いまはないもの。
さりげないもの。ありふれたもの。

もっとも平凡なもの。
平凡であることを恐れてはいけない。
わたし(たち)の名誉は、平凡な時代の名誉だ。
明日の朝、ラッパは鳴らない。
深呼吸しろ。一日がまた、静かにはじまる。

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こういった細やかな描写こそ、日本人らしさ、日本の美しさを感じるところ。これが感覚世界の私たちにみえる世界。そこからあるがままに無理やりでない意味・価値を感じ取ることができる私たち。

そういえば、「ボクノート」にもかけらが出てきたな。ボクノートヤッパリ好きだな!

『 今僕が紡いでいく言葉のカケラ
一つずつ折り重なって詩になる
キレイじゃなくったって 少しずつだっていいんだ
光が差し込む 』 

僕のノートがかけらでいっぱいになりますように。

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コメント

自分が他者から教わって、それを記し、時間とともに少し見えづらくなったときに、また掘り起こしてもらって目にすることで、新たな感動を得る、そんな循環をここでしました。

改めていい詩だね。

一時帰国も残すところ1日となってしまいました。連絡遅くてごめんねwobbly

投稿: Shin | 2009年7月21日 (火) 21時19分

帰国前に会えてほんと良かったですよ~!香りはあなたを包んでくれることでしょう・・・

そう、循環ってあるよね。自分が他人に伝えた言葉がふとした時に戻ってきたり、どこかで触れた言葉が何年も経って戻ってきたり。そういう瞬間がとても癒されます。

「深呼吸しろ。一日がまた、静かにはじまる。」が、とても好き。

投稿: ともこ | 2009年7月29日 (水) 23時16分

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