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■スピーチ:ベンジャミン・ザンダー氏 "classical music with shining eyes"

最近お気に入りのサイト TED.com 

アメリカのみならず、世界中の優れたスピーカー達のスピーチを聞くことができる貴重なサイト。しかも、Itunesで、MP3や映像がDLできてしまう。弊害はあれど、今の世の中って感動を倍加させるシステムがあって、すごいなぁと思う。

先月米国商工会議所の集まりで知り合いになったライターの人に勧められて、先月からかなりこのサイトのファンに。そしたら一週間前に友人に、そして昨日もまた別の方に勧められた。もしかして今ネイティブ達の間でTed.comを広げるムーブメントでもあるのか?と思ってしまうくらい、同時期に自分に勧めてくる。

色々なスピーカーがいて、色んなスピーチがアップされている。トピックは多岐にわたり、テクノロジー、エンタメ、サイエンス、ビジネス、デザイン、グローバルな問題など。それも、スピーチのタイプも分けていて、persuasive, courageous, inspiring, informative, beautifulなどなど。

世界中の優れた人たちがどのようなメッセージを発信しているのか、その時にどのような言葉を使うのか、デリバリーや構成やユーモアはどうなのか、など色々な角度からスピーチを見て学ぶために、ここは宝の山!禅について語っているのもあれば、クラシックの演奏、ビジネスパーソンのスピーチなどなど。本当に面白い!

今のお気に入りは、ボストン・フィルの指揮者 ベンジャミン・ザンダー氏の "classical music with shining eyes". リーダーシップ、コーチングなどでも注目されている人だけれど、ユーモアを含めながらとてもpassionateに語っている。

ベンジャミン・ザンダー @TED.com "classical music with shining eyes" 20分くらい

個人的な解釈だけど、「音楽にも、人生にも、一つの大きなflowがあり、目指す先が/ビジョンがある=それが音楽や人生を美しい調べにする」と伝えてくれた気がした。自分のココロの中にある「向かいたい先」、それを描いて進むのと、一個一個目の前にあることをただこなして過ぎていくのでは、人生で奏でる音色が違う。音楽もいい音楽であればあるほど、作曲家のメッセージ、演奏家のメッセージは、一つ一つの節でなく、「より大きなかたまり」でサッと聞き手に流れ込んでくる。

英語にも「かたまり」感があって、聞き手にメッセージを伝える時に1単語ずつ伝えていくのではなく、より大きな意味のまとまりで相手に内容を伝えていく。上手なスピーカーであればあるほど、そのまとまりは美しく、内容がすっと頭に入ってきやすい。

カラヤンを聞いていたときにも感じたけれど、音楽にも確かな「かたまり」感、メッセージのまとまりがあって、その大きさは演奏家、作曲家によって異なるけれど、それによって聞き手が受け取るメッセージは微妙に違ってくると思う。カラヤンのベートーヴェン5番と、フルヴェンの5番は、「かたまり」の一息感が違う。好みはあれど、どちらも優れた指揮者だけに、それぞれ解釈で「かたまり」ごとに伝えるメッセージを変えているのかもしれない。

今回、それをベンジャミン・ザンダーが語っていて、かつ、聴衆にすごく分かりやすく、弾きわけているのが面白かった。

■ 

ショパンのプレリュードの解説もかなり面白い。ショパンの伝えようとしたflow。最後には、それを死者と重ねて聴くようにしている。一人の1つの人生を辿って聞いているような気持ち。

そして、彼の指揮者としての気づき

I realized my job was to awaken possibilities in other people.

And of course I wanted to know whether I was doing that.  And you know how you find it out? You look at their eyes. If their eyes are shining, you know you’re doing it.

この仕事だからか、敏感になりやすい、人々の目の輝き。もちろん輝きが失われる様も。100人の舞台であっても、感じることができる。個々の眼差し、目の輝き。

彼が指揮している曲を聴いたことはなかったけれど、この人自身への興味も湧いてきた・・・!

(そして私はただいま引越し作業中~)

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