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やなぎみわ 「マイ・グランドマザーズ」

写真を見るのが好き。撮るのは下手だけれど、でも好き。(撮るのは勉強会の写真部の皆さんにお任せ!Oかっちとか、Kさんとか、Nちゃんとか!)

東京都写真美術館の、2階展示室でやっている やなぎみわ 「マイ・グランドマザーズ」展 は素晴らしかった。なんというか、自分が「女性であること」を改めて認識するとともに、「女性である」ことによって自分の中に存在する奇跡みたいなものにもふと意識が向いて、なんだかつい下を向いて自分というものの存在を確認してしまった。うーん、手がある。体がある。足がある。私がいる。

「マイ・グランドマザーズ」展とは、一般公募で選ばれた若い女性が、自分の50年後の姿を思い描き、それを作家と被写体が対話を繰り返して、ストーリーを築き、作品にしている。

27個作品があるうちで、感動したもの:

090406_233216

ESTELLE

"Thank you, my special ones. I love you, too. I'll be seeing you soon."

ポストカードが壁一面にぎっしりと貼られている。黒いわんこが左をぷいっと向いている。

ストーリーは何でも作り上げられそう。ポストカードがどこから来たのか、その後ろにどんな時間が流れていたのか。色々と想像力は膨らむ。

でも、"I love you, too. I'll be seeing you soon"が良かった。

未来進行形の I'll be seeing you. もう会う予定になっている。つまり、気持ちは会うまでのプロセスがスタートしているような気持ちになっている。その表現がとても好きだった。

どういう形でもいい、

どこで会うのでもいい、

時空を超えてでもいい、

I'll be seeing you soon. 

20_photo

TSUGUMI

「私の奏でる音は人を聞かず。

晩冬には琴を弾いて春を招く

叩てば響き、大地を震わせ山が目覚める」

日本は大地の恵み、自然の恩恵により、生かされている国。その母性に抱かれて、大きな愛情を受け、我々は生かされている。

そんなことを感じずにいられない写真。

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たぶん、実際の社会や仕事は生々しいくらい、現実は合理的・効率的・効果的という思考と隣り合わせで。今の仕事を望んでいれば、この「合理的・効率的・効果的」な世界で生きることからは離れられないわけで。昨日も今日も、特にそれをやらなくてはいけない、やらなければこのシステムがワークしないこと、それを改めて意識させられる出来事もあった。

その思考によってもたらされる大きなプラス、その社会であればこそ受けられる恩恵そのものを感じるので、この思考を持つことは大事だと思う。仕事を回す上では特に。

でも、たぶん、その思考が自分の利き手ではない分、その世界で生きていこうとするとそれだけ心の摩擦やズレが感じられることもある。どの世界にもあるような、そういったもの。

その時どう動けるか。どうエネルギー補給をするか。どう自分が自分を認識しなおせるか。

非日常を感じること。自分の50年後の姿を思い描くこと。大きな力によって生かされてることを改めて認識すること。

自分ではコントロールできない、すぐには「実態として」つかめないと感じているものを、意識的につかもうとすることかもしれない。

I'll be seeing you soon. これもまた、未来へのメッセージ。先を想像すること。先を創造すること。先でyou に出会うこと。

色んなことを思い描ける写真展でした。

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