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訪う

教えていた生徒(Kさん)が病気で亡くなられていたことを知った。Kさんは中学校の英語教師で、私たちが年に2回行っている公開クラスに2~3年くらい前から参加してくれていた方だ。とてもエネルギッシュな方で、英語への愛情、人への愛情が深い、とても印象的な方だった。「日本の英語教育を変えていく!」というビジョンを私たちにいつも謙虚に、かつ熱く語ってくださっていたし、そのために自分の英語力を強化しつづけるのだと、私たちのクラスに継続的に参加され、新しく学んだ内容を本当に深く、丁寧に味わってくださった方だった。私が偶然、毎回Kさんのクラスの講師を担当した一人だったので、特に自分にはより深く印象に残った方だったかもしれない。Kさんはクラス中もとてもまっすぐに自分を見てくださったし、クラスが終わった後も、質問やコメントを毎回くださり、特に私の音指導と説明を気に入ってくださっていた。

今後、Kさんがクラスにサインアップしてくることはない。でも、他の参加者と何が違うのか?と考えると、ある意味では、何も変わらないかもしれない。参加者が自らサインアップしない限り、参加者と自分とが関わることはできない。他の人も含め、お会いしなければ/連絡が来なければ、生きているか死んでいるかすら分からない。そういった関係性の中で、生徒と講師がある限られた時間の中で、共に学ぶ。そういった貴重な「一期一会」が毎回クラスという空間の中に存在しているのか。そのことを改めて感じられた大事な機会だった。

Kさんの訃報に接し、あれだけ一生懸命「生」をつらぬいていた人が亡くなるという、まだなんとなく整理のつかない悲しみは残ってはいるけれど、彼の伝えてくれたもの、inspirationをくれたものは、私の中に確かなものとして残っている。「英語教育」で自分の一生をかけたKさん。私もまだまだ未熟ながら、同じ志をもった同志として、Kさんの想いを継ぎ、自分のソレと融合していきたい。

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