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スピーチ=作品

S社の会長兼社長St氏が、ラスベガスで行ったスピーチに深く感銘を受けましたた。StT氏の今回のスピーチの作成に直接携わったA氏は、うちの会社の昔からのお客さんで、A氏とお食事をする機会があったため、この貴重なスピーチの全文を読むことができ+お話も聞くことができました。今回のスピーチが出来上がるまでのプロセスは感動的!

スピーチをする場で求められている役割・・・それは業界にとって、S社にとって、お客様にとって・・・様々な聞き手を意識し、その人々や場に深くメッセージを沁みこませていくために、どのような言葉を選び、どのくらいの情報を伝え、どんな順番にするかを熟考する。既にスピーチとは、英語の世界で「作品」の感覚に近いのだと感じます。単に何回もあるうちの1回というスピーチではなく、一期一会の感覚で大事に言葉を連ねていらっしゃるよう

英語の側面から分析してもまた味わい深く、当たり前かもしれませんが、表現においては自然でビジネスパーソンが学んでおきたいものが多く、構文においてはネイティブらしい複文を複数使っているので、学びがいのある英語!生徒に身につけてもらいたい要素sが含まれており、つい使われている英語の言葉自体にも、excitedしてしまいました

更に味わい深いのが、時制の移り変わり(例えば過去を見て、自分達の位置を確認し、現在に移り今の状況をしっかりと把握した上で、未来の行きたい方向を示す)です。クリントン氏、オバマ大統領のスピーチの分析をしていても同じ流れがよく出てくるので、これがアメリカのバリューを表すものだと改めて実感しました。単なる文法的な「時制」を超えて、私たちが時間軸の中でどのように物事を捉えているか、これが案外日本とアメリカでは大きく異なるように思います。日本にいて、日本語を話していて、時制が変わっていく意識(または過去を振り返って、更に現在~未来の話を続けるなど)はほとんどない気がしています。今度趣味で、スピーチのロジックを分析しようかと考え中。

また、A氏は記者対応もしているので、「謝罪」についても、アメリカ人と日本人の感覚の違いを教えていただいた。日本の記者は社長が辞任すると、引責かどうか(=過去向き)をまず質問してくるが、一方、アメリカの記者はその会社がこれから変化していくのか(=未来向き)に興味を示す・・・この事象を見ただけでも、それぞれが時間軸のどこの位置に重きをおくかが見えてきそうです。自分の関心としては「時制」からみえてくる文化的な感覚の違いがあるのではないかという、新たな刺激を受けています!

時制は深いな~

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